車売却時の名義変更の方法

車を売却できるのは車検証に記された所有者のみになります。ですが、その所有者でない人が売却をしなければならない時があります。そのような時に、どのような方法で名義変更すると良いのかをここで紹介していきます。

ローンを使って買ったので、販売店の名義になっているとき

ローンを使って購入すると販売会社やローン会社の名義になっている場合があります。このケースでは個人売買は難しいですが、中古車買取業者であれば容易に売却できます。販売店の名義になっている時に問題になりそうなのが、ローンの完済後でも名義変更に応じてくれないというものです。顧客をつなぎとめておくためにこのような手段に出るのですが、中古車買取業者であれば問題なく売ることができます。問題になるのは名義人が倒産しているケースです。破産管財人との交渉や書類の用意は素人には難しいです。このケースの時には弁護士や行政書士に相談すると良いでしょう。名義変更ができないわけではないので、専門知識を使って根気よく交渉するしかないのです。

所有者との連絡が取れないとき

離婚の財産分与で車を引き取っていたり、個人売買で車を買った時に名義人が当時のまま残っているケースがあります。所有者と名前が違う人が売却することができずに困ってしまうのです。このケースの場合は何としても連絡を取るのが最良の選択肢です。連絡が取れない場合の費用や手間を考えると、気まずくても連絡しましょう。変更に必要な書類を渡してもらうだけなので、手間はあまりかかりません。一方で見つからない場合や連絡が取れない場合は弁護士に相談するしかなくなります。弁護士であれば、所有者を見つけて書類を受け取れるでしょう。ですが、この場合は手間もお金かかるのです。また、最終的に連絡が取れないときには訴訟をして名義変更をする必要があります。

亡くなった人の車を売却するとき

亡くなった人から車を相続するケースは結構あります。ここまでのケースと違って簡単に名義変更できそうですが、そうでもないのです。所有者が亡くなったら、その時から車は遺産になります。遺産は相続人全員の合意がないと売却できません。合意を示す遺産分割協議書に全員が署名する必要があるのです。ただ、この合意を得るのは親族であっても難しいです。故人の遺品を売買するのに難色を示す人も出てくるからです。住んでいる地域もバラバラであれば、書類のやり取りだけで時間がかかります。この他にも揃える書類がたくさんあります。通常の名義変更の書類の他に相続人全員の戸籍謄本、所有者の除籍謄本などです。書類の揃え方は売却する買取業者と協議すると良いでしょう。